2011年08月20日

2011夏山 白馬・朝日縦走

2011年の夏山第2弾として、白馬・朝日岳のお花畑めぐり縦走に行ってまいりました。

<初日(栂池自然園)>
初日は、栂池自然園で親孝行の予定があったので、両親、弟と家族で栂池のゴンドラに乗って、栂池自然園に上がり、公園をぐるりと散歩。
お花はそれほど多くはなかったですが、池溏は綺麗で、整備された木道の道を登山装備でない小さな子供連れの家族がいっぱい来て楽しんでいました。

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夜は、村営栂池山荘に宿泊し、汗を流して、家族団欒の御飯。
そう、栂池山荘はお風呂もあるんです。
建物もとても綺麗で新しい感じ。大きな窓が一面にあり景観を満喫できるようになってます。
入り口で売っていた、野いちごソフトクリームもおいしかった。

御飯は、山菜の天ぷらや魚など、下界の旅館としても十分すぎるレベル、
明日からの縦走に備えてたらふく食べて、飲んで、弁当を受け取ってバタンQ〜。

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■リンク
o 栂池自然園(http://sizenen.otarimura.com/
o 村営栂池山荘(http://www.valley.ne.jp/~santeinn/tugaike/index.html


<2日目(栂池自然園〜白馬岳テント場)>
横で寝ている両親と弟を起こさないようにと思ったが、父を起こしてしまった。
そろそろっと、装備をラウンジのようなところに持って行き、朝食弁当を食べて、パッキングを始める。
ラウンジの大きなガラスの向こうは、白いガスに覆われていて遠くの白馬の山々は見えないが、さいわい雨は降っていない。

準備が整うと、起きてきた両親に見送られ、ラウンジで出会った早起きな親子に挨拶して、ビジターセンターとトイレの横から、登山道に入り、いざ出発。
さっそくの樹林帯を踏みしみてテクテクと歩くと、あっという間に天狗原に出た。
冬場はただ真っ白で平坦で退屈なだけだが、雪の下はこんななのかと、朝日に照らされて輝く池溏にしばし見とれる。

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大きな岩がゴロゴロした斜面を上がると、起伏のない丘状の先に白馬乗鞍の山頂の大きなケルンがある。
さらに道を進むと、豊富な水をたたえた白馬大池が姿をあらわしてきた。
こんなに大きくたっぷりと水を湛えた水深の深そうな池だとは思いもよらなかった。赤い屋根の大池山荘と、池の青、草原の緑のコントラストが綺麗だ。小蓮華側の斜面には、チングルマとピンクの花(遠くて分からないがハクサンフウロ?)が群生していた。すれちがったおじさんに、ここは山ガールの聖地だとよ。と言われたが、なるほどと思った。

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船越の頭を超え、子蓮華に近づくと、白馬岳の山頂はガスに覆われてしまったが、雲から白馬尻に伸びる雪渓に目を奪われる。

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三国境を前に、一瞬だけ山頂が姿を現した。(というか、山頂を拝むまで少々ねばった。)

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白馬山頂は、濃いガスの中。
急ぎ、村営頂上宿舎に向かい、テントを張る。
あっという間に雨が降り出し、朝まで続いた。
風が強く、赤いテントが一張り飛ばされた。
回りのテントにあたったりして迷惑をかけまくったあげく
有志により、無事取り押さえられた。
どうやらペグだけ打ってどこかへ行ってしまったようだった。

それにしても、風の強さにテントがひどく変形し悲鳴を上げ続けているような夜だった。
なかなか寝付けず、1日目にして、秘蔵っこのブランデーをたらふく飲んでしまった。。


<3日目(白馬岳〜朝日平)>
朝になっても、ガスは取れず、風も強い。
ただの雨だけならいいけど、この風はいただけない。
この悪天は続くのか? (台風や強烈な低気圧が来ているのだろうか?)
停滞すべきか? 停滞してこれ以上テントは痛めたくない。
大雪渓を降りて猿倉から帰ろう。猿倉発のバスの時刻は?
などと悩みながら、小屋に猿倉のバスの時刻表を調べがてら情報収集に向かう。
と、1日停滞した人から、昨日は結局ガスと風が良くなることはなかったという情報をもらい、考えを変えた。動かなくては。ひとまず、三国境まで降りて様子をみよう。

雨風が弱まったタイミングでテントを撤収し、山頂を超え三国境に向かう。
白馬の山頂は相変わらずガスに包まれ強烈な風。
馬の背を注意して超えて、三国境まで降りる。

期待は裏切られ、三国境に降りても風は強くガスは取れなかった。雪倉はおろか鉢ヶ岳すらかすんでいる。
大池と白馬方面は人々は行き交っているが、雪倉方面へ向かう人は一人もいない。
ここまで降りると、風はすっかり弱くなっており、白馬に停滞しなくて正解だった。
この程度であれば問題ない。道連れがいないのはさびしいが、予定どおり朝日へ向かうことにした。

ガスのために遠景は見えないが、鉢ヶ岳のカールをはじめとしたすばらしいお花畑は、曇りならではの柔らかくやさしい光線に照らされて、幻想的な雰囲気だった。

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(ピンクのネギ坊主は、シロウマアサツキ。)

先に見える雪倉岳は、相変わらず頭を濃い雲の中に入れたままで、先が思いやられる。

雪倉避難小屋までくると、また風が強くなり、避難小屋の様子をみるついでに小屋でカッパを着ることにする。
避難小屋は、やはり誰もいなかったが、それなりに新しい感じ。それほど広くはないが、中にトイレもあり、小奇麗でよさそうな感じだった。行く先の雪倉の暗雲を見ると、ここに心地よく停滞したい気にもなる。

雪倉岳は、思ったとおりの強風&濃霧の中で、風が吹くたびにザックを背負った重いはずの体ごと吹き飛ばされそうになり足を踏ん張る。地形がなだらかな丘状で、ガスの中道を失いそうで怖いが、ルートマークが細かく丁寧に記されており、迷ったり不安になることはなかった。
雪倉岳の山頂は、いちおうの証拠写真を撮って、そそくさと風雨の吹き荒れる無人の山頂を後にした。

雪倉を降りてくると、一気に気候は穏やかになった。
やっと見つけた休憩ポイントには先人がいて、自分もそこで休憩をとると、コーヒーを御馳走していただいた。すっかりお腹も減り疲れきっていた体に、コーヒーと人の優しさが沁み入る。ここから先3時間ほどの道のりをがんばろうと気力が戻ってくるのを感じる。

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朝日岳東の分岐(水平道分岐)では、水平道を行くことにした。
水平道は、残雪はすっかり小さくなり、踏みぬき注意とあったが、雪の上を歩く部分はなくなっていた。
残雪の残る沢状の地形には、高山植物が茂り、小さな庭園を梯子しているようだった。その庭園に下りては上がりを何度か繰り返すと水場に到着した。水場からは、左上方に朝日小屋と朝日平が見える。顔と頭を洗い、水谷のコルを目指す。

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朝日平は実にのどかな雲上の楽園のような場所で、それは、地形もそうなのだが、天候や風の印象も白馬あたりとは大きく異なる。この気候であれば、昨夜のように一晩中テントが悲鳴を上げることもなさそうだ。
入り口に小さな神社があり、おじゃましますという気持ちでお参りをした。
小屋前の木のテーブルには人が一人いて、おいしそうにビールを飲んでいた。
テント泊の受付を終えて小屋の目の前のテント場に向かう。まだ、一張りもテントはない。もし、ガスが取れたら日本海が見えそうな場所を選びテントを設営する。

しばらくすると日が出てきた。びしょ濡れのテントが乾かせそうなのがうれしい。
このチャンスに、カッパや登山靴や他の濡れものをいろいろザックから取り出して、地面にずらっと並べて干す。もちろん念のため石で押えておく。

水場は、まるで、キャンプ場にあるような蛇口の付いたコンクリートの立派な水道台であった。
顔を洗い、濡れ手ぬぐいで、体中の旅の汚れを落としさっぱりした。
トイレも小奇麗で気持ちのよいトイレであった。
コーヒーをいれ、遅くなった昼食をとりながら、時間がゆっくり流れているかのような、楽園にまどろんだ。

■ リンク
o 朝日小屋(http://www.asahigoya.net/info/asahi.html


<4日目(朝日平〜朝日岳〜五輪尾根〜蓮華温泉)>
朝日平での夜は、風は割とましな感じではあったものの、予想以上に激しい雨が夜中ずっと降り続いた。
それでも、テントは白馬のときのように悲鳴を上げる感じではなく、降り続く激しい雨を力強く頼もしくはじき返してくれていて、安心して熟睡した。

朝、目を覚ますと雨は上がっており、テントのサイドウォールに雨の染みのラインができていたが、
テントの中は無事だった。
出入り口のファスナーを開けると、朝もやの向こうではあるもののすぐそこの木道の上に、5羽の雷鳥がおもちゃのように並んでせわしなく動いていた。

昨日の午後に到着した2組のダンロップV6テントのグループも、朝支度にかかっているのを横目に見て、重い体を動かし、朝のコーヒーを沸かす。
今日も6、7時間の行動予定。蓮華温泉発の1日に4本しかないバスの時間もある。午後からの夕立ちもなるべく避けたい。
二度寝の誘惑と戦いながらも、シュラフを脱いでテント内の片づけを始める。

今日も撤収時に雨に降られることもなく、曇ってはいるものの天気に感謝して、後ろ髪を引かれる思いで朝日平の楽園を後にした。

朝日岳へは快適な登りであったが、ガスのために視界はなく夢を見ているようであった。山頂もガスの中で、誰にも出会うことはなく、やはり夢の中のことのようだった。

五輪尾根は、のどかな段々畑の風景のようなお花畑がずっーと続き、たびたび写真をとりながら延々と続く木道の道を下った。
このころは、空もときどき太陽をのぞかせ、高原状の地形を吹き抜ける風がきもちいい。

花園三角点を過ぎると、登山道は少しずつ樹林の中に飲まれていった。
突如、白高地沢のゴロゴロした一面の岩と沢の音が聞こえ、新穂高あたりの沢のような景色がひらけ驚いた。
堤防の上に、昨日、赤男山あたりでコーヒーをいただいた夫妻を見つけ、またまた、一緒に休憩をとらせていただいた。

白高地沢の橋を渡ると、瀬戸川へさらに下り、瀬戸川を渡ったあとは、樹林の中を今度はひたすら登ることになる。このころは、もうすっかり気温も上がり、樹林の中のため風もなく、暑くて苦しい行程であった。
疲れ果てて、蓮華温泉に到着し、水を探しているときに雨が降り出した。
慌てて、バス亭の待合の建物の中に移動した。

バス亭で待っていると、白高地沢でお話しした夫妻が到着し、車に乗せていただき下山することができた。
posted by jun at 16:45| Comment(4) | TrackBack(0) | 山登りレポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
夏山第2段ですか、いいですね〜
お花畑めぐり縦走ってことは、岩稜歩きよりも緑の峰歩きが主体のコースになるのでしょうか?

天気があまり良くなかったような感じですけど、最後までテント泊もできてきっと満足な縦走になったでしょうね〜

私のいつかの遠征のためにも山行記事どんどんアップして情報提供お願いします。
Posted by LaLaLa at 2011年08月25日 22:21
すっかりコメントが遅れてすいません。そうですね。このコースは岩場のような危ないところは少ないと思います。敢えてあげるとしたら、三国境からの白馬の登りと、朝日平前の水平道のトラバースくらいですが、丁寧に歩けば問題ないと思います。
コース全体としては、カール地形とお花畑が多いです。森林限界を超えた縦走路の部分は、たいていの高山と同じで、砂利やこぶし大の岩がゴロゴロしているような地形が多く、五輪尾根は、木道が敷かれた草原のような気持ちのいい尾根道になっています。(下部の長い樹林は辛いですが)
静かでのんびりしたところで、そんな気分なときにおススメです。
Posted by じゅん at 2011年10月08日 01:14
いいですね。
9月に猿倉〜白馬岳〜鑓温泉〜猿倉を計画してましたが、台風で逢えなく断念(T T)
じゅんさんのこのルートも良いですね。黄金湯も気になるし!
来年、花の季節に、テントとビールを担いで登りたいです♪

Posted by maikokko at 2011年10月14日 00:30
温泉ビールコースですね。(勝手に名付けました)
9月は行ったことないですが、このコースもお花畑いいですよ。(大雪渓上部と大出原から大日向のコルへの登りはじめあたりまで)。これから冬なのに夏山が名残惜しい。
Posted by じゅん at 2011年10月14日 11:01
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